前回からの続きです!(前回はこちら)
「唐突にやってきた妻の意味不明な不機嫌勃発事件」の背景に私の中でどのようなモヤモヤが生まれていたのか?
そしてどのように夫婦ですり合わせていったのか?
Before/Afterで整理してみました!
◆Before(モヤモヤ期)
以下、3つのモヤモヤに整理できました。
①自由度、②当事者意識、③主体性の違いへのモヤモヤです。
<下図補足>
【パ】→パートナーのことです。
【!注!】誤解のないようにしたいことが1つ。パートナーと私の家事育児スキルレベルは、ほぼ同じです。
平日の家事育児の時間量で見ると私の方が多いのは確かでしたが、
夫が家事育児に無関心で非協力的だったということではありません。
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復帰前の私自身の思い込み |
復帰後の現実から生まれたモヤモヤ |
① |
母親が働き方をセーブしたり調整することが当たり前だよね?
フルタイム勤務だけど残業や出張は 原則しないような働き方にしよう。
【思い込みの根本】
実母は仕事を続けているけど パートタイム勤務。 実父は家事育児にノータッチだった。 そのため、母親とは家族の都合に合わせるものであると思っていた。 |
【私】 ・やりたい仕事が思うようにできない。 (もともと仕事が好きなので時間を気にせず没頭できないこと、中断せざるを得ない状況の連続は想像以上のストレスになった)
・出張や残業の時は少なくとも 1ヵ月前からの段取りと根回しが 必要。 (義母実母への依頼やパートナーへの仕事調整依頼)
・夜の会食は育児があるので生活から排除
【パ】 ・基本、時間を気にせず やりたいように仕事ができる。
・自由に顧客の都合に合わせて 出張の予定を組める。
・当日その場の流れで飲みに行くことができる。
→自由度の違いに モヤモヤ!!
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② |
保育園の第1緊急連絡先は、 「母親である私」にすることが 当たり前 (だいたいみんなそうしているから) |
【私】 呼び出しがあると早退することに。
周囲に頭を下げ短時間で仕事を切り上げ、引き継ぎ事項をまとめ、 家でも対応できるようにPC&資料 持参でダッシュで会社を出る。
→帰宅中の電車内で診察予約。 →保育園お迎え後病院へ直行! →帰宅後子どもの看護&家事
※仕事がすぐ切り上げられない時は保育園のお迎えを近所に住む義母に要請。
【パ】 基本的に最後の切り札的役割のため 表立って対応する頻度が低い。
そのため仕事への影響は私ほど無い。
出張の時は物理的に対応不可。
→私&義母もしくは私&実母の 対応が基本。
あれ?登場人物に夫がいないのは なぜ? (ゲスト出演的立ち位置?)
→当事者意識の違いに モヤモヤ!!
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③ |
保育園行事や子供の看病時はまずは 母親が休みを取ることが普通。 (だいたいみんなそうしているから) |
【私】 子どもの年間行事をあらかじめ仕事のスケジュールに組み込んで調整。
突発的な病児の時は、通院、病児保育の予約や準備などの全ての段取りを組む。
義母や実母への協力依頼も私。
【パ】 基本的に私が「この日休み取って」とお願いしたら調整するスタンス。
なぜ私が司令塔?夫からの提案は?
→主体性の違いに モヤモヤ!!
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これら事実に基づき、日頃私が感じていることや私にとっての仕事や育児についての考えを話し合うことになりました。
対話の末、下記のようにお互い歩み寄りをすることになりました。
↓↓↓↓
◆After(『従属的役割分担』から『戦略的役割分担』への移行)
私が抱えるモヤモヤ |
私 |
パートナー |
自由度の違い |
① あなたのキャリアも 応援したいけど、自分にも大切にしたい今のキャリアがある。 ただ、それは育児を 丸投げして無制限に 仕事をするような働き方を望んでいるわけではない。
② 自分の経験やスキルアップのためにも繁忙期や業務の必要度に応じて計画的に出張や残業をしたい。
③ 私にも大切な先輩後輩がいる。 たまにはゆっくり会食する機会が欲しい。
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①②③について…
妻(私)にもキャリアを 大切にして欲しい。
1ヵ月前には仕事の予定をお互いに共有し、事前に 仕事の調整をして協力する。
ただ職務の性質上、顧客の都合に合わせた 出張が多いため調整が難しい時があることは理解してほしい。 |
当事者意識の違い |
① できれば第1連絡先を夫にしてみて欲しい。 (初動がいかに大変か理解してほしい)
② 呼び出しを受けてから の全ての対応を自分1人で 担うことが精神的に負担。
義母へお迎えを頼むときは夫から義母へお願いしてほしい。
病児保育の空き状況確認や病院の受診予約も手分けしてほしい。
③ 有給取得は50:50で! (母親ばかりが仕事を 調整して休みを取ることは 負担が大きい)
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① は出張時は商談や 移動で電話にでられない ことが多くなるため 緊急性を鑑みると 妻(私)のままでお願い したい。
②&③は具体的に大変さ が理解できていなかった。
協力する。
育児中の女性は職場に 配慮されて当たり前のよ に思っていた。 |
主体性の違い |
① 保育園行事も 自分事として予定に組み 込んで欲しい。
繁忙期は率先して行事 出席をお願いしたい。
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① 前もって調整できる ようにしたい。 |
以上、このようにして夫婦で価値観をすり合わせながら
私が無意識に選択していた『従属的役割分担』は、『戦略的役割分担』へと移行できたのでした。
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自由度、当事者意識、主体性の違いへのモヤモヤ。
その根底にある気持ち。
当時は言語化できていませんでしたが、
そこには、「2人で仕事と育児の充実を目指したい!」という気持ちがあったのです。
育児の主人公は、親である私たち2人であるはず。
にもかかわらず
夫はゲスト出演的立ち位置で、私1人の主演状態が続き
「孤独で1人で仕事と育児に向き合っているみたいで寂しい」という思いがモヤモヤを生み、
不満へと形が変わっていったのだと思います。
「パートナーとの対話」をすること。
今振り返るとこの時、このタイミングで対話をして本当に良かったです。
お互いの状況や気持ちについて言葉にして共有することで、具体的な行動に向けた対話になりました。
ただ、できれば1人目の育休中に中長期的なお互いのキャリアプランを話し合っておけばベストでした。
自分の中にあるアンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)に気づくきっかけとなった
はずですし、少なくとも自分だけで仕事と育児を抱え込むような事態は回避できたと思うからです。
「パートナーとの対話」の回数と「パートナーシップの強さ」は比例します。
パートナーシップが強くなると、育児だけでなく介護など家族のケアが必要になった時や、想定外の有事の際に
「この人と力を合わせればなんだかんだ乗り越えられる!!」
と思える自信や安心感が、自分たちをきっと支えてくれるはずです。
(パートナーシップの強さは家庭円満に直結すると言えますね。)
*初めての育休、初めての職場復帰をひかえる方
*ワンオペ育児体制だけど、本当はパートナーと一緒に仕事と育児に向き合いたいと思っている方
もしかしたら対話をしても、劇的に役割分担の内容が変わることはないかもしれないです。
それでも、価値観のすり合わせを試みた経験は決して無駄にはなりません。
・お互いが目指している仕事(ワークキャリア)のこと
・自分たちが考える子育てのこと
・自分たちの望むライフスタイルのこと(お金の計画、家族計画など)
本音で話し合ってみませんか??
夫婦で『戦略的役割分担』をして、仕事と育児の充実を目指してみませんか??
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