根強く残る価値観への違和感(専業主婦家庭前提の働き方への疑問)
少し話はもどりますが、長男が情緒不安定となったタイミングで私が時短勤務へ働き方を変えると決めた背景に、パートナーとの衝突がありました。
散々議論した結果、出張が多いパートナーよりも私が働き方を変えて様子を見ることが現実的であったため、時短勤務を選択することになりましたが、
「時短勤務制度は女性が利用する制度」
「育児で働き方を調整するのは母親であるべき」
「男性が育児を理由に育休取得や働き方を変えると出世コースからはずされる」
というよく耳にする価値観にずっと強い疑問を抱いていたことから、「私(母親)が働き方を変えることを、当然と思わないでほしい。」という気持ちをパートナーにぶつけました。
親である責任は、父親も母親も同じだからです。
共働き家庭が増えたとはいえ、まだまだ日本は「専業主婦家庭前提の働き方」が根強く残っています。
世の中変わりつつあるといえども、昇格や昇進のコースに行くには、「無制限で働けること」が前提条件として残っている風潮はあると思います。
女性を意思決定の役割に就かせるとき、「女性には下駄をはかせてあげないとね」という表現は腑に落ちず、むしろ、だんだん希少となっていくであろう「専業主婦に全面的に支えられて無制限に働ける男性」の方がそもそも下駄をはいているのではないか、との考えがありました。
この根強い価値観に大きな変化が訪れることを期待しつつも、実現するのは早くても十年先の可能性もあり、自分が子どもに寄り添いたいのは今なのに・・・と想像したとき
私が「今」本当に大切にしたいことは何か?
を深く考え始めるようになりました。