今日は「仕事と女性」をテーマに考えてみたいと思います。
「仕事と女性」と聞いてあなたはどんな印象を思い浮かべますか?
・仕事はいきがい!今は性別も年齢も関係なし。何があってもずっと働き続けたい。
・女性として、結婚して子供を産み育てることが1番の幸せ。家庭に入って仕事はしないつもり。
・趣味を大切にしたい。仕事も好きだけど、仕事だけの人生はつまらない。仕事以外の人間関係も大事にしたい。
・両親や親戚の「結婚はまだ?」にうんざり。今は仕事が楽しくて結婚に興味ないのに。親世代には女性が仕事に没頭したり楽しんだりする感覚が理解できないらしい。
このように、様々な角度からの声が出てくるでしょう。
もちろん、この答えに正解はないし何が1番幸せかを他人が決めることはできません。
注目したいのは、これらの言葉から浮かび上がる共通点として、性別役割分業の価値観が今でも深く根付いているという事実です。
特に女性の場合は、
就職してしばらくしたら・・
結婚は?お子さんは?
家庭を持って仕事を続けていたら・・
旦那さんも仕事しているのになんで仕事を続けるの?(★)
家のことちゃんとできてるの?(★)
家庭を持って趣味を楽しんでいたら・・
あなたがここにきている間、旦那さん(やお子さん)はどうしているの?(★)
家庭を持たずに仕事を続けていたら・・
そんなに一生懸命仕事頑張らなくてもいいんじゃないの?いい人見つけたら?(★)
「あ、これ言われたことあるなぁ。」、「聞いたことあるな。」と思いませんでしたか?
★については、同じ環境下の男性だったら周囲から言われたりすることはほとんどないですよね。
「いい人見つけたら?」は男性も言われることはあるかもしれませんが、仕事について指摘されることはないのではないでしょうか。
高度経済成長期にスタンダードとなった「男性は仕事、女性は家庭」という固定化された性別役割分業。
当時はこのスタイルが合理的で経済も家庭もうまくまわっていたことから、「あるべき家庭の姿」とされてきました。
(もちろん、今でも夫婦がお互い納得して役割分業されているケースもありますし、1つの形であると思います。)
でも今は違いますよね。
必ずしも旧来の役割分業がすべての人にとって良いとは限りません。
家庭を持っても持たなくても仕事に比重を置く人生
家庭に比重を置くけど趣味も大切にし続ける人生
今は健康に比重をおきたい人生
人事として大勢の学生を見てきましたが、能力差に性別は関係ありませんでした。
「仕事か家庭か」「仕事か趣味か」のような「100か0」の「all or nothing」の考え方ではなく、自分にとって心地よいバランスがとれていれば仕事も趣味も家庭も健康もどれにも向き合って良いと考えています。
家庭を持ったらパートナーとのバランスも考慮する必要があるので、100%思い通りにはいかないかもしれませんが、それでも何かをあきらめなければならないことなんてないと思うのです。
「女性はこうあるべき」の価値観に愛想笑いしてなんとなく受け流すのは終わりにして、自分の思っていること疑問に思うことを声に出していきましょう。
30代40代のミドルキャリア層の私たちを見て、今の10代20代の人が(もっと若い人も!)「これからの人生、いろんな選択肢があるし、どんな選択をしても楽しそうだな」と思えるよう、私たち世代が「見える形」「聞こえる形」にしていきましょう。
そのためにまずは、主語を自分にして考えてみてください。
「親が」「配偶者が」「子供が」ではなく
「私は」どうしたいのか?
最終的に実現が難しかったり叶わない結論となったとしても、
*あきらめないことを前提に考えること
*はじめから選択肢がないことを前提に考えること
どちらが豊かなことなのか?自分にとって幸せなのか?
あなたはどのように考えますか?
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